Project Overview
植物によるCO2固定を
ネガティブエミッション技術として位置づけるには
大気CO2濃度の増加とそれに伴う気候変動は日々深刻化しており、カーボンニュートラルをグローバルに実現することが喫緊の課題となっています。そのためにはCO2の排出削減だけでなく、CO2の積極的回収(ネガティブエミッション)技術が鍵を握ります。
植物の光合成とその結果としてのバイオマス生産は、ネガティブエミッションとして大きなポテンシャルを持っています。例えばわが国の稲作においては、毎年数千万トンのCO2がイネによって大気中から除去されています。
課題は、イネによるCO2固定のポテンシャルにはまだ改良の余地があること、水田からはメタンという形で温室効果ガスが排出されてしまうこと、および固定したCO2の利活用方法が確立していないことです。
わたしたちは、これらの課題に正面から取り組んでいきます。

Our goal
わたしたちが目指すもの
私たちは、稲作における炭素収支を改善し、ネガティブエミッション(炭素の吸収源としての)農業への道をひらくことを目指します。
実現のために、イネのCO2固定能力を最大化するとともに、メタンの放出を抑制するような品種・栽培法の確立を目標とします。これは今後、日本の稲作を省力化しつつ生産量を維持し、かつ環境負荷の小さいシステムとしていくためにきわめて重要であると考えています。
Key Aspects of the Project
研究の特色
私たちは、イネという種がもつ潜在能力に着目しています。世界には数万ともいわれるイネの品種があるといわれていますが、これまでの品種育成にはあまり用いられていない在来品種の中には、優れた光合成能力やバイオマス生産性、あるいはメタン放出の抑制につながる品種が眠っていると考えられます。
そこで、多数のイネ品種を効率的に選抜する技術開発を行い、それを圃場で大規模に選抜することで、有用遺伝子の特定から、新たな品種育成、および栽培法の実証までを一貫して推進していきます。

